10年目の正直



いつも通る道にある昭和レトロな喫茶店、「ロッジ赤石」。
雀荘の一階にあるので、てっきり雀士の憩いの場なんだろうと思っていて、麻雀を知らない私は勝手に入りづらさを感じ、素通りし続け、はや10年。
路地裏の一角に、淡々と生き続けているような佇まいのお店ですが、時々、アド街などで浅草を取り上げると、喫茶店的外観にもかかわらず、お料理の美味しさで堂々ランキング上位に入っており、「影の実力者感」ただよう、気になる存在ではありました。

今日、夫がふいに「ロッジ赤石に行きたい」と言い出し、10年目にして初めての入店。
19時過ぎの店内は賑わっていて、テーブル席がひとつだけ空いてました。

昭和48年創業(私と同い年!)、店内にはアンティークの時計、テーブルの一部にはゲーム機の台もいくつか残っています。
私が生まれた頃にはきっと最先端だったであろうインテリア。今は昭和のレトロ感たっぷり。

こうしたアンティーク時計が壁に5台。
この写真右端の時計だけ現在時刻で、残り4台はなぜか一律に1時35分を指している。
その理由について夫と色々考えて、近所にある「ひさご通り商店街」のひさご(1・3・5)から来てるんじゃないかって結論を出し、お店の人に尋ねたところ、
JRのCM撮影のロケでなぜかこのように設定され、そのままになってるんだとか。

なるほど!!そうだったのか。
特に理由はないのですね。笑

そうこうするうちにお料理がやってきました。

ナポリタン。
メニューは沢山あって迷いましたが、まずはド定番から!
太めの麺に、甘さとトマトの酸味がすき間なく染みこんでる。
甘みがアクセント。美味しい!!

ビーフシチューも追加注文。
これ、夫が「最近食べたものの中で一番旨い」と言ってました。
コクと酸味のある、濃厚なデミグラスソース。
お肉はフォークを入れた途端にほろほろと切れる柔らかさ。

なんでしょう。
「喫茶店」のお料理のクオリティを超えている!!

雀士専用の憩いの場かと勘違いして、10年も寄りつかなかった自分、アホでした。
しょうが焼きも人気があるみたいなので、次はそっちを攻めてみたいと思います。

このビーフシチューを食べていたら、無性に赤ワインが飲みたくなりましたが、そこは喫茶店、アルコールはビールやウイスキーなど3種類位しか置いてません。

このビーフシチューの余韻をキープしたまま、家で飲むことに。


ウルフ・ブラス。
オーストラリアのシラーズです。
チョコのような甘み、コーヒーみたいなほろ苦さも少々。
ロッジ赤石のビーフシチューに、きっと合ったと思う!!
あいにくお肉はすでにお腹の中。
空想でのマリアージュを楽しみつつ、夜は更けていくのでした。



ごゆるりワイン日和

脱力系ワイン店員のブログです。出会ったワインのことや、日々のあれこれなど。

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